高山英明ブログ219「名前を覚える」

名前を覚える。

人間関係で、すごく重要なのは、「相手の名前を覚える」でしょう。

もっと言うと、「相手の名前を呼ぶ」です。

「名前を呼ぶ」というのは、相手に対してすごくインパクトを与えます。

最近、あんまり意識していないなぁと反省しています。

私は、20代の時に読んだ本があります。

有名な本です。

「人を動かす」デール・カーネギー著

この本の中で「名前を覚える」というのがあります。

私は、29歳の時に、家の隣にカウンター20席のバーをオープンしました。

田舎で最寄駅は無人駅です。

しかも、駅から歩いて30分という立地でした。

その最悪な立地でオープンしたバーは、連日連夜、大繁盛しました。

そのバーでの取り組みのひとつに「名前を覚える」というのがあったのです。

お客様から名前を聞いたら、すぐにメモを取ります。

そしてお店が終わり、その日の売り上げをノートに記帳する時に、お客様の名前と特徴を書いておきます。

そうすると、名前を覚えることができます。

もし忘れてもノートを見返しすれば思い出せます。

そして、そのお客様が次に来た時に、入り口から入ってくる瞬間に名前を呼ぶのです。

この瞬間のインパクトはとても大きいです。

お客様は、2回目に入った店の入り口を開けた瞬間に、自分の名前を呼ばれるのです。

「俺の名前を覚えてくれた!」と一瞬でお店のファンになります。

そして、私が33歳の時に立ち上げた飲食事業の1店舗目も同じです。

当時、33歳の私は、今までの人生で一番信頼できる男は?と考え中学の同級生に店長をお願いしました。

彼の名前は丸島くん。

その丸島の丸から「まる」という名前にしたのです。

私の大事なパートナーが一番気持ちよく働ける名前は?と思ってつけました。

その後、彼は専務として18年間一緒に働いてくれました。

本当に感謝しています。

余談ですが、今はその最初に出したお店を彼が買い取り、社長として経営しています。

名前というのは、大事です。

よく寄付をして、その寄付をした人の名前が書かれたり、建物に刻まれたりします。

もし、あの名前が明かされないのであれば寄付の数も減るはずです。

「名前を覚える」はまさしく成功の哲学ですね。

最近、お店を離れてしまったので、この大切な成功法則を忘れているなぁと思います。

私が毎週ジムでトレーニングをするときのパーソナルトレーナーのWさんは、いつも人の名前を覚えて呼びます。

それも下の名前です。

「英明さん」となかなか呼ばれたことがないのでインパクトあります。

相手のことを思っているからこそできることです。

そんな彼のことを私はもちろん信頼しているし、応援しています。

いかがでしょうか。

意外と身近なところに成功の哲学があるかもしれませんね😎