高山英明ブログ213「セレンディピティ」

「先を見越して点をつなぐことはできない。振り返ってみて、はじめて点をつなぐことができる。だから将来なんらかの形で点がつながると信じることだ。そのためには、何かを信じることだ。直感、運命、人生、カルマ、何であれ」

アップルの創業者のスティーブ・ジョブスによる有名なスピーチの抜粋です。

最近、これを本当に実感しています。

人生は目に見えないものによって動かされているような気がします。

自分で思ったことや決めたことがどんどん現実になっていくという実感があります。

今までの出会いや学びが点だとすれば、その点が繋がってきているのです。

偶然が偶然を引き寄せて思いもよらない形になっていくことをセレンディピティと言います。

このセレンディピティが起こるには、ある条件があります。

それは、「今を生きる」です。

私は、50歳になるまでずっとずっと未来を生きてきました。

もともと小学校2年生までは、転校、転校の連続だったので、常にアウェーでした。

そのアウェーの中で私が出した結論は、「強くあらねば」でした。

自分は強いというのをアピールして生きてきました。

本当はアウェーの中、寂しかったのです。

でもそのさみしいという気持ちは当時はわかりませんでした。

今ならわかります。

その後、中学に入り剣道に出会います。

強くあらねばの志向の私に剣道は次の試練を与えます。

剣道も含めて運動やスポーツで最初からうまくできる人はいません。

私は「努力せねば」を手にします。

ここでも常に未来を生きているのです。

未来に向かって生きるメリットもあります。

それは、上達の階段を駆け上がる力です。

剣道は上手くなります。

大学も剣道をやりました。

いよいよ就職です。

私は、実家の酒屋を継ぐことになります。

大学を出て、いきなり商売の世界に入った私に嗣ごの試練は、「もっと学ばなければ」です。

酒屋が斜陽産業なので、飲食店をやり、飲食事業を立ち上げるまで頑張りました。

でも心の中は、もっともっとです。

昨年、会社を手放して、1年間、社長浪人をしました。

その時に、「今を生きる」という幸せは簡単に手に入る方法に出会います。

今を生きるからこそ、引き寄せが起こるのだとはじめて気づきました。

50歳になるまでは、未来を生きていたので、成長はしましたが、引き寄せはあまり起こらなかったような気がします。

未来のことを考え、ビジョンや目標を設定します。

これは絶対に大事です。

しかし、今を生きなければここにいないのと一緒です。

これでは引き寄せは起こりません。

今、ここに生きる。

そうすると、今までにあった人。

あの時の体験。

あの学び。

それらが繋がってくるのです。

だから、今私が考えるのは、自分の感性でやりたいことをする。

会いたい人と会う。

今を思いっきり生きる。

つまり点でいいのです。

点を思いっきりやりきる。

そしてその点が今後何らかの形で必ず繋がると信じていれば必ず繋がってきます。

これを意識しています。

今日のブログはわかりづらかったかもしれません。

でも今の私の体感なんです😎