高山英明ブログ187「事業経営とは?」
とんでもない世の中です。
今、コロナウイルスの影響で働く環境が激変しています。
世の中がどうなっていくのかを見極めていく必要がありますね。
「事業経営とは、変化する市場と顧客の要求を見極め、これに合わせて自社を作り変えること」だと思います。
私が29歳の時に、酒屋をやりながらでしたが、家の隣にバーを出しました。
カウンターだけ20席のバーです。
すごい流行りました。
人と人をつなぐことで、お客様の自己重要感を満たすことをしました。
その結果、自分の居場所だと感じてもらい、そこに行けば誰かと会える。
そんなコンセプトが当たったのだと思います。
田舎にある、決していい立地ではないところにたくさんのお客様が来てくれました。
もちろん車です。
飲酒運転がなんとなく暗黙の了解だった時期です。
それが、32歳くらいの時でしょうか。
飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、罰則もすごく厳しくなりました。
多くの飲食店がなくなりました。
一気にお客様が来なくなりました。
どんなに努力しても、時代の変化にはかないません。
私は、この立地でのバーは確実に無くなると思いました。
これからは、駅前の居酒屋だと思い、茂原という自分が住んでる場所よりちょっと都会の駅前に居酒屋を出すのです。
これも普通の居酒屋じゃダメで、東京で流行っている居酒屋とおしゃれなバーをミックスしたような業態、食いどころダイニングという業態を茂原でやったら絶対に流行ると思いました。
当時、千葉ではまだ珍しく、これも大繁盛しました。
東京で流行っていることが3年後に千葉にやってくるのです。
今は1年ですかね。
料理も創作料理です。
居酒屋のメニューをおしゃれにすることで話題性を呼びました。
33歳で飲食事業として会社にして、18年間経営をしましたが、10年くらいで8店舗になるまでは無敵でした。
やることなすことが当たりました。
しかし、10年経ったあたりから、居酒屋の業界全体に陰りが見え始めました。
このままでは、ダメだと思い、ラーメンの開発を始めます。
私が居酒屋を始めた時、26歳くらいのお客様がたくさんきてくれました。
そのお客様も36歳になり、結婚して子供ができて、毎日のようにきてくれていたのが、月に一回になりました。
これからはファミリーで楽しめるラーメン屋だと思い、ボウボウラーメンを開発したのです。
世の中にない、ブランドを作りたい!
ボウボウラーメンは当たりました。
しかし、居酒屋全体の売り上げが下がり、セントラルキッチンの固定費を賄えなくなりました。
セントラルキッチンをやめればよかったのですが、町と提携してやっていたのでこれがやめられない状況でした。
ラーメンの売上比率では、居酒屋の下げ率をまかなえませんでした。
ボウボウラーメンをもう一年前にやっていれば結果は変わっていたかもしれません。
いろんなことをやったのですが、変化へ組織全体を動かすことができませんでした。
なんとか立て直そうと、5店舗を売却しようとしたのですが、その売却が失敗しました。
結果、全店舗を譲渡して会社を清算します。
今、振り返ると、時代の変化はいきなりきます。
その時代の変化に対応はしようとしていました。
結果として会社は清算しましたが、自分の決断は間違っていなかったと思います。
今は身軽な経営なので、すぐに動けます。
固定費が少ないので思い切った決断もできます。
近い将来、中小企業は非常に厳しい時代になります。
飲食店もさらに厳しくなるでしょう。
そんな経営者の役に立ちたいと思っています。
事業を立ち上げ、成功と失敗を経験した私にできることがあります。
「事業経営とは、変化する市場と顧客の要求を見極め、これに合わせて自社を作り変えること」
本当にそう思います。
今、経営者のコーチをしていますが、人のことはよくわかります。
時代の変化に合わせて、先回りして未来のビジネスモデルを作るお手伝いをしています。
常に経営を考えて、小さなチャレンジのテストをしていく必要がありますね。
みなさん、これから時代はどう変わっていくと思いますか?
今の業種はどうなると思いますか?
今だからこそ考えていきたいですね。